賃貸アパートを返す際は、いわゆる原状回復（一番最初と同じ状態に戻して返却する）が大切です。とりわけフローリングの摩耗具合はチェックが厳しくなります。特に水を嫌う木材の床は、しぼった雑巾で何回も拭き掃除するだけで逆効果になる場合があります。それが悪化する前に、しっかりとメンテナンスすることが鍵になります。家の床にワックスを施すと被膜が作られるので、大小さまざまなキズが防げます。水汚れもすぐに落とせるので、日常の掃除が楽という副産物つきです。廊下などのフローリングをきれいに敷くのに必要な条件は、一列目をなだらかな弧にすることでしょう。なぜなら最初の列は、すべての基準として重要だからです。思わず床の上に重い物を落として、自慢のフローリングに思いがけない傷をつけた苦い経験もあると思います。フローリングリペアをぜひ行って、床に作った傷を修繕しましょう。ちょっとしたキズであれば、半日で5か所位リペアすることも問題ないと言われています。ですから、せっかく依頼するなら少数の傷ではなく、いくつかまとめて依頼するといいですよ。マンションの床についてのありふれた悩みが生じたら、ホームセンターで手に入るリペアキットを活用して自分で直すのはものすごくいいことだとみんなが認めています。ふつう床や扉など木についた傷はまず消えないとあきらめてしまいますが、本当はそうとは限りませんから、きちんと見極めをすることが求められます。手を加えずすべてフローリングの乾燥が済んだら、うっすら数回塗り重ね、しばらく置いて乾かしてという過程を繰り返す。この塗り方がフローリングワックスがけのコツとしてお勧めです。床にできた困ったキズは広範囲のものから狭い範囲のものまで、そこそこのサイズだったら、“フローリングでもＯＫのキズ補修剤”というものを塗って自分で補修することができるそうです。数年来床がフローリングの家が一般的になってきていて、そのせいでリペアができる業者が珍しくなくなりました。そのうえ、前よりもリペア代が低価格になっていると言われています。自分の家の床を業者に頼まずに補修してしまう方もいるようですが、よくないですね。当然のことながらプロがやる補修工事は仕上がりがよく、素人による補修と何から何まで似て非なるものです。大切な床に傷を作った場合、交換となると多額のお金が必要になりますが、床リペアにすれば気になるキズの一部分だけを補修を施すのでリーズナブルなんです。重い家具などを移動して作ってしまったひっかき傷をいつまでもほったらかしにすると、大事な床を守る役目をしている塗膜層というものが少しずつ減耗し、フローリング床そのものにとっていいことはひとつもありません。長い間、荷重に耐えていたフローリングは木の繊維が壊れ沈み込んだようになりがちです。一般に木材は湿気を吸収すると膨張するものだから、そこに着目したリペア法を紹介しましょう。