ありふれた自宅の床が今どきのフローリングに変って、理想的なスペースに姿を変える時は、みなさんにとって最高の瞬間と言えます。無垢材というものは“生きています”。したがって、放っておけないほどの傷でなければ、施工後間をおかずに補修するのはあまりよくなく、半年位放っておいて補修したほうが得策です。様々な傷や水から傷や汚れに弱いフローリングをきれいなまま保つのに、ワックスがけが効果的です。できることなら、半年に1回手入れするといいでしょう。借りていたマンションを退去するときには、もちろん原状回復(賃貸開始時とほとんど同一の状態に復旧させる)が条件です。中でもフローリングの床は重要です。繊維内部に水気を取り込む木材のすぐれた性質を活かした凹み傷の手入れの方法は、自然治癒力をもった無垢フローリングであればこそのぴったりのお手入れです。重症の傷や深いへこみ傷の場合は、リペア専門材を用いますが、それ以外にも専門のツールも使うので、プロの工務店などにアドバイスをもらうのが得策です。小さなすり傷で広範囲に広がっていなければ、補修ペンという補修剤を使うのが手っ取り早いでしょう。いろいろな色がまとめてセットになっている場合も多く、重ね塗りによって色味を調節することも可能です。確かに、小さな傷ならお店で手に入るリペア専用キットで補修すれば直りますが、傷がひどく多かったりすると、自分一人で補修するのはかなり大変です。床のフローリング取り替えを決定する前に、一部分を補修するのでいい場合は珍しくありません。床のシミ補修は普通の傷補修に比較して長くかかりますが、かかるお金は交換とくらべものにならないくらいお安くなります。この10数年でフローリング床の新築マンションができていて、その結果専門のリペア業者もたくさんあります。それも、以前よりもリペア代が低価格になっているというのは確かです。リフォームしなければならないほどのキズじゃなかったら、一般的な補修剤を塗って自分で補修したほうが安く済むし手軽という最大のメリットは注目に値します。日常の手入れ方法としては乾いた古布で軽く拭き、ちょっとした傷ができていることに気づいたら、お店で売られている補修ペンなどでその場で補修することがメンテナンスの秘訣だと言えます。新築マンションなどで使用される専用のフローリングは無垢材のみが使われているのではなくて、合板と合板の間に防音効果のあるゴムなどを重ね張りして下の家への雑音が聞こえにくくしているのです。普通に生活するだけでだんだんフローリングははがれ、定期的にメンテナンスしてある床と手入れされていない床では、あっという間にはっきりとした外観の差が生まれます。ガス代の前の床が焦げて許せない!フローリング全体の張り替えまでしなくとも簡単なリペア(補修)できれいになります。床の総とっかえだとかかる時間とコストは計り知れません。